ラナ・デル・レイ、3rdアルバムが初の全米No.1獲得、10か国以上でチャートTOP5入り
ラナ・デル・レイ、3rdアルバムが初の全米No.1獲得、10か国以上でチャートTOP5入り

 ラナ・デル・レイの3rdアルバム『ウルトラヴァイオレンス』が首位デビューした、7月5日アルバムチャート。

 182,000枚と好調なセールスをみせた『ウルトラヴァイオレンス』。今作で自身初のNo.1を獲得したラナ・デル・レイだが、その人気はアメリカに留まらず、UK、オーストラリア、カナダでも首位デビューし、10か国以上でTOP5入りを果たしている。近年ではインスタグラムやツイッターなどのソーシャル・ネットワークで宣伝を促し、iTunesなどのデジタル・セールスとYouTubeのストリーミング回数を稼ぐことがヒットの要因となっている音楽業界だが、ラナ・デル・レイはあえて紙媒体でのプロモーションを積極的に行ったことが、アダルト層へのアプローチにつながったのかと思われる。アーティストによっては、ウェブよりも紙媒体で宣伝したほうがセールスに繋がるだろうという、教訓にもなった。

 今週5位まで浮上した「ステイ・ウィズ・ミー」が大ヒット中のサム・スミスのデビュー作『イン・ザ・ロンリー・アワー』は、惜しくも2位に初登場。とはいえ、166,000枚と首位を獲得していてもおかしくない数字で、デビュー作としては異例の大ヒットだ。もちろん、「ステイ・ウィズ・ミー」の人気がアルバムに繋がったもので、先に首位を獲得したUKに続き、全世界でも大ヒット、プラチナレコードにも認定された。

 TOP3は全作が初登場作品、そしてすべて10万枚のセールスを超えるヒットを記録した。3位は、リンキン・パークの6作目となるアルバム『ザ・ハンティング・パーティー』で、1週で11万枚を売り上げた。アルバムリリースにむけて、6月上旬から期間限定フル・ストリーミングをiTunesでスタートさせたことや、TV番組の出演など、精力的にプロモーションを行い、8月からツアーもスタートすることから、高セールスをマークした。リンキン・パークは、2000年にリリースしたデビュー作から、全作がTOP3入り、うち2ndから5thアルバムまではすべてNo,1を獲得する人気を誇っている。

 5位にはカントリーシンガーのウィリー・ネルソン、半年ぶりの新作『バンド・オブ・ブラザーズ』が初登場。スタジオアルバムとしては、なんと68作目で、ライブ盤やコンピレーションをふくめると、115枚目となるアルバム。90年代以降ではセールスが下降し、TOP10入りも困難な状況が続いたが、前作『トゥ・オール・ザ・ガールズ』で9位と30年ぶりにTOP10入りを果たし、今作で2作連続のランクインとなった。ワールドカップの開会式でパフォーマンスをおこなった、ジェニファー・ロペスの新作は8位とTOP3入りは逃したものの、2007年の『ブレイヴ』(12位)を除くと全アルバムがTOP10入りを果たしたことになる。アルバムから「ファースト・ラブ」がHOT100チャートでランクインを果たし、ゲストにはピットブルやリック・ロス、首位を独走しているイギー・アゼリア等が参加している。