アメリカのメディアグループ、Viacom(バイアコム)とGoogleが3月18日、大規模な著作権訴訟が解決したことを発表した。ハリウッド・リポーターが伝えている。

 YouTubeが著作権を侵害する何万ものビデオを無許可で使用し事業を築きあげたとして、2007年に同訴訟が起こされた。その後、YouTubeは18億ドルでGoogleに売却されたが、Viacomは同動画共有サイトの主に初期にフォーカスして訴訟を続行していた。

 問題の核心は『デジタル・ミレニアム著作権法』のもとの免責条項だ。Viacomのような著作権所有者からの通知を受けると、インターネット・プロバイダーは間接侵害の義務を免れるように迅速に対応する必要があるというものだ。プロバイダーはどんな情報を得たら対処しなければならないのかを、裁判所は評決する必要があった。Viacomは、警告をしたこととYouTubeが故意に目をつぶったことを主張していた。

 昨年の地裁でGoogleは略式判決で2度目の勝訴を得ており、これに不満なViacomが再度控訴した結果、今回の発表に至った。両社の共同声明では「GoogleとViacomは本日、Viacom対YouTubeの著作権訴訟が解決したことをお知らせします。今回の合意は、重要な状況における両社の協調的対話が高まったことを反映しています。互いに、より密接に連携することを楽しみにしています」と述べている。合意の条件は明かされていない。