右下のくの字に曲がった鉄骨は山内さんの自宅のもの。約半月後に発見した。重さ約200キロ、ヘドロで足場がぬかるむ中で、2人で担いでトラックにのせて運んだ(photo 桝郷春美撮影)
同美術館で展示されている、被災物のぬいぐるみ。一人の小学生は展示を見た後、持ち主の迎えを待つぬいぐるみの絵本をつくった(photo リアス・アーク美術館提供)
被災物の時計。「気仙沼魚市場の屋根の下にある時計、3時33分で止まってだね(後略)」と、モノ語りは土地の方言で記される(photo リアス・アーク美術館提供)
被災物の大半は、かつては誰かの生活の中にあったモノ。モノ語りには、暮らしの記憶が込められている(photo リアス・アーク美術館提供)
リアス・アーク美術館 館長・山内宏泰さん(51)/1971年、宮城県石巻市生まれ。94年から同学芸員。美術、地域史、津波災害史などが専門。2021年から現職、学芸員業務も行う。著書に小説『砂の城』(photo 桝郷春美撮影)