飲食店二階の窓から約40パーミルの学習院坂を下る都電を狙った。明治通りを行き交うバスやトラックが都電と被ぶらないことを念じてシャッターを切った。学習院下~面影橋 キヤノンEOS-1D MarkIV EF24-105mmF4L IS (58mm) 1/100秒f11 ISO100(撮影/諸河久:2012年4月7日)
函館市電「ハイカラ號」と同速度で走るクルマから1/30秒のシャッター速度で撮影。電車以外の周辺の景色は流れる不思議な一コマになった。青柳町~宝来町 キヤノンEOS 5 EF28-70mmF2.8L シャッター速度優先AE (1/30秒) ISO80フジクロームベルビア(撮影/諸河久:1994年7月13日)
筆者が流し撮りを始めた頃、習作として横浜市電の単車(12系統六角橋行き)を被写体に選択した。走行する電車の見極めが甘く、流し撮りの意識過剰により、同調ポイントが希薄な結果に終わった。浜松町~扇田町 アサヒペンタックスSV スーパータクマー55mmF1.8 1/60秒 f16 ISO400 コダック・トライX(撮影/諸河久:1968年6月23日)
富山ライトレールの開業日は好天に恵まれた。ピカピカのLRVが満員の乗客を乗せて岩瀬浜に向う。フレーミングの中で車体の左端を凝視しながらスムースに体を回転させた。城川原~犬島新町 キヤノンEOS-1Ds MarkIIEF24-70mmF2.8L (70mm) 1/60秒f14 ISO100(撮影/諸河久;2006年4月29日)
路面電車が頻繁に行き交うはりまや橋交差点は夕闇に包まれていた。鏡川橋に向う600型に狙いを定めて1/4秒の遅いシャッター速度による流し撮りに挑戦した。夜間の低速度シャッターによる流し撮りでは、路面電車と被る自動車群は光の帯になってしまうから愉快だ。キヤノンEOS 5D EF24-105mmF4L IS(58mm) 1/4秒 f9 ISO800(撮影/諸河久:2010年3月7日)