ファントムよ、永遠なれ! 航空自衛隊のF-4戦闘機を写して半世紀 写真家・徳永克彦

  • 北海道で編成され、その後沖縄に移駐した第302飛行隊。わが国の北端と南端両地域の防衛を担ったユニークな存在となった。F-4EJ改の退役に際しては、シンボルマークの尾白鷲をモチーフとした白と黒の記念塗装機を登場させた(撮影:徳永克彦)
  • 半世紀近く日本の防衛を担ってきたF-4EJの退役を記念して、その第一号機に導入当時と同様の機体下面を白く塗ったカラーリングが再現された。雲海を空のレフ板として利用することによって太陽光を反射させ、青空とのコントラストを描き出してみた(撮影:徳永克彦)
  • 国産戦闘機F-2の開発の遅れから、そのつなぎとして対艦攻撃任務に投入された第8飛行隊のF-4EJ改。レーダーによる探知を避けるために洋上を超低空で侵攻し、迫る敵艦を対艦ミサイルで撃破するのを主要任務としていた(撮影:徳永克彦)
  • 航空自衛隊では、偵察型のRF-4Eも導入された。軍事目的だけでなく、大規模自然災害時にはその状況をいち早く撮影。唯一無二の存在として民間協力任務でも大きな貢献をしたものの、ウエットフィルム時代の終焉とともに後継機なしに退役している(撮影:徳永克彦)
  • 第301飛行隊は、F-4パイロットの訓練を一手に引き受けていたマザースコードロン。同時に航空自衛隊の最後の実戦飛行隊となった。もともと艦上戦闘機として開発されたそのルーツを見せるため、後部胴体に装備された無骨な着艦フックを下ろして撮影(撮影:徳永克彦)
  • 日本独自にアップグレードを施し、能力向上をはかったのがF-4EJ 改。431はそのプロトタイプとなった機体で、奥のF-4EJ初号機301とともに最後まで岐阜基地の飛行開発実験団で使用された。雪を抱いた日本アルプスが美しい(撮影:徳永克彦)
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