小型・軽量で人気の35ミリ判フルサイズの一眼レフD750の後継機の登場だ。画素数こそ大きな変化はないものの、5年という月日を経て大幅に進化している。税込実売で約27万5000円。
35ミリ判フルサイズの有効2450万画素で裏面照射型CMOSセンサー。ミラーレスのZ 6と同等の画質としている。階調の豊かさと、高感度での画質の高さは特筆ものだ。
縦走りフォーカルプレーンシャッターは、D750の最高4000分の1秒から8000分の1秒になり、表現の領域をさらに広げた。高速動体を確実に静止させ、シャッターチャンスを生かす撮影も可能になる。
D780の上面
世田谷のボロ市で。やや古めのニッコール単焦点広角レンズを使用してみたが、実用十分なコントラスト、シャープネスと階調再現性がある。D780のような小型の一眼レフを使うと被写体へのアプローチが異なってくるように思える ■AI AF Nikkor 24mm f/2.8D・AE(絞りf5.6・800分の1秒・-0.7補正)・ISO1600・AWB・JPEG(撮影/赤城耕一)
常用ISO感度では最高になるISO5万1200で撮影。暗部でのノイズは予想より少なく、ほとんど感じさせない処理は見事である。しかも被写体のエッジがいい具合にシャープで、実用性も十分あることに驚いている。これもFXフォーマットのカメラを使用するメリットになるだろう ■AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G・AE(絞りf8・640分の1秒・-0.7補正)・ISO5万1200・AWB・JPEG(撮影/赤城耕一)