やまもと・じょうじ/1962年生まれ。早大卒。元衆院議員。自らの獄中体験を描いた『獄窓記』が新潮ドキュメント賞受賞。障害者福祉施設で働きつつ、高齢受刑者や障害のある受刑者の社会復帰支援に取り組む。著書に『続 獄窓記』『累犯障害者』などがある(撮影/写真映像部・佐藤創紀)
『出獄記』(2090円〈税込み〉/ポプラ社)著者が自らの服役体験から「更生」よりも「処罰」に傾く日本の刑務所のあり方に疑問を持ち、二十数年にわたって見つめ続けてきた刑務所の現場について、ノンフィクションとフィクションを交えて描き出した作品。死刑囚、刑務官、外国人受刑者、家族、福祉関係者などさまざまな視点から書かれた本書は、日本社会が見つめるべき現実と希望を提示している