なぐら・ゆり/1982年、東京都生まれ。ロシア文学研究者、翻訳者。ロシア国立ゴーリキー文学大学卒業。『夕暮れに夜明けの歌を』で紫式部文学賞を、『アレクサンドル・ブローク 詩学と生涯』などでサントリー学芸賞受賞。近著に『ロシア文学の教室』(撮影/写真映像部・佐藤創紀)
『文化の脱走兵』(1760円〈税込み〉/講談社)文芸誌「群像」に約2年間にわたって連載されたエッセーをまとめた一冊。幼い頃の思い出から、ロシアによるウクライナ侵攻とそれに対抗する「心の仲間たち」とのネットを通じたやりとり、さらには原発を抱える新潟県柏崎市への移住へと話題は展開し、読者をさまざまな思索へと誘う。情報が溢れる今こそ本を深く読み考えることが大切なのだと思わずにはいられない