ふづき・ゆみ/詩人。1991年生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年で発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少の18歳で受賞。そのほかの詩集に『屋根よりも深々と』『わたしたちの猫』(photo 大野洋介)
『パラレルワールドのようなもの』 (2420円〈税込み〉/思潮社)6年ぶりとなる文月さんの第4詩集。2016年から22年に書かれた詩から、26篇を収録。「わたしが透明じゃなくなる日」の後半は、第1詩集に収録されている「私は“すべて”を覚えている」へのアンサーでもある(photo 大野洋介)