おしゃれな娘さんは、「着たい服を自由に着る」という喜びを味わってきた。つまり、さきに美味しい寿司をたくさん食べたのです。それはとても素晴らしいことです。娘さんの将来がとても楽しみです。

 が、周りに本物の寿司を食べたことのない人達だけが集まりました。そして、ちらっと娘さんの姿を見て「うらやましい」と思いました。本物の寿司を食べている人を見て「美味しそう」と思ったのと同じですね。

 でも、自分は本物の寿司を食べられないから、悔しいと思います。憎い。許せないとなります。わりと普通の思考です。

 娘さんは美味しい寿司を食べた。その素晴らしい経験と喜びをねじ伏せることはないのです。学校ではない自分の時間に、おしゃれを存分に楽しみながら(または学校でもワンポイントで戦略的におしゃれを楽しみながら)、この国とうまくつきあうのです。やがて、フォトグラファーのお父さんのように、自分の意見を持ってちゃんと戦える時期も来るでしょう。

 時々、娘さんと美味しい寿司を食べながら、戦いの状況を見守ってあげて下さい。

 小さな戦いが、やがて大ボスを変える日が来ると僕は信じています。

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