愛媛県の中村時広知事は11日に開かれた定例会見で、10日に国会に参考人招致された柳瀬唯夫元首相秘書官の答弁について「(愛媛県の)職員は子供の使いじゃない」と批判した。
会見後には、2015年4月2日に官邸を訪問した県職員が受け取った柳瀬氏の名刺も公表。名刺には柳瀬氏の名前が入り、「27・4・-2」と面会日付の押印と、柳瀬氏の出身官庁である「(経産)」と手書きで書き込まれていた。
柳瀬氏の国会答弁と愛媛県の認識はどう違うのか。会見の全文を公開する。
※「中村愛媛県知事が柳瀬答弁に怒りの会見 全文公開「地方では総理とは言わない」【前編】」より続く
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■後ろのテーブルはなかった。訪問人数は10人ではなく6人
──当日の席の配置をもう一度。前列と後列があったのは間違いないか。
(中村知事。以下、質問の回答は同じ)
後ろのテーブルはないんじゃないんですかね。(6人というのは加計学園、今治市)愛媛県は3人です。総勢6人で、そのうちの3人が愛媛県。
──柳瀬さんは10人ほどいらっしゃったと言っていたが。
聞いていないです。こちら側の説明する側は6人。
──いずれもメインテーブルで話した
はい。
──相手側の人数は。
昨日出てきたのは、相手側は3人。(柳瀬さん含めて3人)柳瀬さん以外のところは国に聞いてほしい。
──目の前で合わせて9人が向かい合っていて、記憶があいまいと。
それは分からない。3年前のことだからということかもしれないですし。
──どうして柳瀬さんがすべて正直に話さないのか分からないと昨日、話していたと思うが、改めてどうして柳瀬さんが今のような対応をしているのか。
うーん、まあ、これは相手のことなので分からない。そのままお聞きすると、3年前のことで記録もないんで、記憶が定かでないということなのかもしれない。