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今年も受験シーズンが山場を迎えている。そろそろ私立大学では合格発表が出始め、3月上旬には国公立大でも結果がわかる時期だ。最終学歴は「予備校中退」というカンニング竹山さんが、受験生たちに伝えたいメッセージとは。
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大人になったら受験勉強なんて役に立たないとか言われるけど、僕はそうじゃないこともあると思っているんですよね。
受験勉強を頑張った子とか、浪人生活を頑張った子は、社会人になって通用しているやつが多い気がするんですよ。僕は最終学歴が河合塾中退ですけど、予備校時代の同級生を見ていると、1年間遊びたい誘惑に負けずに、目標に向かって努力したメンツは、意外と大人になってちゃんとしてるなって思う。はっきりしたデータはわかりませんけど。
どうしてだろうと考えたら、ここ一番でやれるからだと思うんですよね。予備校時代の1年間って、親に浪人させてもらってはいるんだけど、高校3年生のときよりめちゃくちゃ遊べるんですよね。自分の気持ち次第で。それでも1年やったやつって、やっぱりここ一番でやれる力があるんですよ。もちろん、現役で受かる子は、現役のときに遊ばず勉強してるわけです。
意外と受験って必要な部分もあると思うのは、人生の勉強になると思うからですよね。社会に出ると、飲みに行きたいけどやらなきゃいけない仕事があったり、遊びたいけど仕上げなきゃいことがあったりする。我々はそれで対価をもらうわけだけど、受験はその練習なんじゃないかと思いますよね。
一方で、受験だけが人生じゃないとも思う。もし受からなかったらこの先俺はどうなっちゃうんだろう、死んじゃうしかないのかと思っちゃうこともあると思うんだけど、落ちたら落ちたでどうにかなるぞ! 自分の希望があるならチャレンジするという人生があっても面白い。でも正直言うと、「人生なんてどにかなる」。