
いよいよ平昌五輪も開幕間近。五輪ムードが高まるなか、2年後の東京五輪に向けたインフラ整備も急ピッチで進められている。五輪を契機に東京は、日本はどう変わるのか。また、五輪「後」を見据えた都市づくりはどうあるべきなのか。リバーシティ21(東京都中央区)、幕張メッセ(千葉市)、六甲アイランド構想(神戸市)など、1960年代から全国各地の「都市デザイン」に携わり、日本の都市の未来像をクリエイトし続けてきた都市デザインの第一人者、鈴木崇英氏に聞いた。
■都市づくりに「文化とゆとり」を
新幹線、そして首都高速道路。
1964年の東京五輪に合わせてつくられたインフラが、その後の経済成長の礎となったことは周知のとおりだ。2020年東京五輪でも、競技施設が集中する湾岸エリアを中心に都市開発が進められている。また、羽田空港の発着枠の拡大や環状道路の整備、新線・新駅の建設など交通インフラも拡充され、首都圏の利便性の向上が期待されている。