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年末年始は仕事でもプライベートでも、人と会う機会がたくさんあります。でも、この季節は何かと慌ただしく、イライラが募って明るい気持ちで人に会えないことも……。でも、社会人たる者、私情をひきずって、取引先に出向くわけにはいきません。
人気DJの秀島史香さんは、どんな時でも、相手にとっても自分にとっても「いい空気をつくる」ということを意識していると言います。そのために20年間のDJ経験の中で培ったコミュニケーション術を自著『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』で明かしています。ここでは、その中から、笑えないときの対処法を紹介します。
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良い第一印象には、何はともあれ笑顔が大事。会話を楽しくするのはおもてなしの心と笑顔。それは十分わかっているけど、笑えない。
渋滞、上司の小言、乗ろうとした電車のドアが目の前で閉まる……などなど、「イラッとすることが多すぎて、どうやって上機嫌でいればいいの」と泣きたくなるほど、世の中にはままならないことがあふれているものです。そんな中、精神論で「いつも明るく、朗らかでいなさい」と言われても難しい。では、どうしたらいいのでしょう。
そう考えたときにいちばんわかりやすいのが、精神=心ではなく体に働きかけること。つまり、笑顔を「つくる」ことです。「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるのだ」とはよく言われることですが、私も経験上、この言葉には一面の真理があると思います。
じゃあ、笑顔をつくるにはどうすればいい? ここで、因数分解をするように、そもそも笑顔とはなんなのか考えていきましょう。
人は、どんな顔を「笑顔」とみなすのか。たとえば、笑顔の絵を描いてみます。目は丸だったり、細めていたり、山なりになっていたりといろいろですが、口は必ず「U字」です。今や世界共通語になった絵文字(「エモージ」と発音します)も、笑顔はやっぱりU字。
なるほど、「口角が上がっている」ことが笑顔の条件らしい。