プロ野球の元監督・野村克也氏(82)の妻で、「サッチー」の愛称で親しまれたタレントの野村沙知代さんが亡くなったことが8日、わかった。享年85歳。
沙知代さんと言えば、1999年に共演した女優・浅香光代さん(89)との「ミッチーvs.サッチー騒動」で話題の人となった。当時の週刊朝日も加熱する取材合戦に参加。脱税疑惑などを次々に追及した。
いわばお互いに“天敵”の間柄なのだが、騒動が一段落した2000年12月には週刊朝日の直撃取材に気軽に応じる度量の深さもあった。しかも、インタビュー時間はなんと3時間。日本中の話題をさらった大騒動についても「バッシング楽しかったわよ」と語っていた。
当時の記事(00年12月15日号)に沙知代さんの人柄がよくあらわれているので、少し長いが引用したい。
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「今日、主人に『これから週刊朝日の取材』って言ったら、『オマエ、あんなにヒドイこと書かれたのに、こりてないのか』って言われたわよ」
と、ストレートな皮肉を言うのは、サッチーこと野村沙知代さん。
昨年3月に浅香光代さんの“宣戦布告”で始まり、最後は学歴詐称問題で、東京地検への告発にまで発展したサッチー騒動。思えば本誌も数々の疑惑を取り上げたものだが、その終結から約一年。沙知代さんは、「遺恨」を忘れていなかったようだが、快く(?)インタビューには応じてくれた。さて、渦中を振り返ってもらうと……。
「あの騒動は、またたび役者(浅香さん)が言い出して始まったんですけど、私はこれほど大きくなるとは思わなかった。それがマスコミによって広がった。理由は、私に人気があったからだと思うんですね。あのころは講演、講演で忙しかったんだけど、行くところ行くところ、テレビや新聞のマスコミが群がっていた。私もうれしくて、なんだか知らないけど躍動していたわよ」
という沙知代さんだが、反撃をすることもなく逃亡者のような生活だった。