その反対に、最も1勝当たりの年俸額が少なかったのが広島で「1勝=1897万円」。若手の多いチーム構成が、12球団ナンバーワンの優れたコストパフォーマンスを叩き出した。
その広島にわずかに及ばなかったが、日本シリーズまで勝ち上がったDeNAがポストシーズンの計8勝分を加えて「1勝=1958万円」と健闘。球団およびアレックス・ラミレス監督のマネジメント能力も反映された数字だと言える。
また、CSファイナルステージ進出を果たした楽天もポストシーズンでの計4勝を合わせて「1勝=2407万円」、後半戦で強さを見せた西武も「1勝=2544万円」と高いコストパフォーマンスを発揮。年俸額で球団間格差が広がる一方、成績面では高額年俸チームの低迷が目立ち、改めて“育成型チーム”の健闘が光った2017年だった。
【2017年・12球団1勝当たりの年俸額】
巨人 5120万円(72勝)
ヤクルト 4982万円(45勝)
ソフトバンク 4166万円(94勝+7勝)
ロッテ 4021万円(54勝)
日本ハム 3663万円(60勝)
阪神 3214万円(78勝+1勝)
オリックス 3124万円(63勝)
中日 3074万円(59勝)
西武 2544万円(79勝+1勝)
楽天 2407万円(77勝+4勝)
DeNA 1958万円(73勝+8勝)
広島 1897万円(88勝+1勝)