22日投票の衆院選で、女の一騎打ちの果てに落選したのは、「ゲス不倫」騒動の宮崎謙介元衆院議員の妻で、自民前職の金子恵美氏。
ミス日本関東代表という美貌を武器に終盤はテレビでの空中戦も繰り広げたが、比例復活もならない敗北だった。
地元で取材したジャーナリストの横田一氏はこういう。
「無所属で出馬した菊田真紀子氏と競り合う状況が続き、金子氏は選挙終盤では『比例は公明党に』と絶叫していましたが、追い付けませんでした。演説では新潟県が抱える最大の問題である柏崎刈羽原発の再稼働にもほとんど触れずじまい。安倍首相や姉貴分の野田聖子さんら大物も続々と応援に入りましたが、原発再稼働については誰も一言も触れませんでしたね」
原子力規制委員会が10月4日、柏崎刈羽原発6、7号機の安全審査で事実上の「合格」を出したが、新潟県の米山隆一知事は「県が安全を確認できなければ再稼働の議論はできない」と突っぱねている。
そんな中、菊田氏が野党共闘態勢の下で共産の支援も得たことからもあり、形勢が逆転した。
さらに選挙中、金子氏が自らのフェイスブックに、菊田氏の後援会役員が金子氏の支援者に「金子を応援するのであれば、明日から今の取引を止める」と脅しをかけたと投稿。これに対し菊田氏は「完全にデマ」と反論。虚偽情報を広めたとして警察に通報する騒ぎも起きていた。