やたらマウンティングしようとする“アホ”上司からは逃げるべし?(※イメージ写真)
やたらマウンティングしようとする“アホ”上司からは逃げるべし?(※イメージ写真)
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田村耕太郎(たむら・こうたろう)/国立シンガポール大学リークアンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業のアドバイザーを務める。データ分析系中心にシリコンバレーでエンジェル投資も行う。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケースの主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』(マガジンハウス)、『野蛮人の読書術』(飛鳥新社)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版)など多数
田村耕太郎(たむら・こうたろう)/国立シンガポール大学リークアンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業のアドバイザーを務める。データ分析系中心にシリコンバレーでエンジェル投資も行う。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケースの主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』(マガジンハウス)、『野蛮人の読書術』(飛鳥新社)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版)など多数

「頭に来てもアホとは戦うな」

 時間もエネルギーもタイミングも、たった一度の人生を思い切り謳歌するための、限られた財産だ。それを「アホと戦う」というマイナスにしかならない使い方で浪費するな。

 そう断言するのは、元政治家であり、現在はシンガポール・リークワンユー政治大学院で教鞭を執る田村耕太郎さんだ。著書『頭に来てもアホとは戦うな』(朝日新聞出版)では、「権力を持っている連中の中にアホは多い」と言い放ち、アホと戦うことの不毛さ、無駄さを説いている。そんな田村さんに、アホから逃げる方法を教えてもらった。

*  *  *

 あなたのまわりにはこんな人はいませんか。

 肩書きや立場で人を判断し態度を変える人、出る杭を打とうとする人、やたらと「自分が上だ」とマウンティングをしてくる人……。

 こういう人たちは、余計なことにエネルギーを使う余裕のある、暇なアホたちです。

 私は政治家人生を通して、かなりの長い間、アホと戦うことにエネルギーを使ってきました。

「あなたは間違っている」と指摘したり、論破しようとしたり……、当時はそれが政治家として正しいふるまいだと思ってきました。

 ところがある日気がついたのです。

 私がよかれと思って戦ってきたあの時間は、まったくのムダであったと。

 英語で「あなたはあなたの周りにいる人の平均である;You are the average the people you spend time with」という言葉があります。人間は周りに影響されやすい生き物なので誰に囲まれるかで自身の運命が変わります。よって、よりよい人生を生きていくためには、できる限り、自分より何か優れているものを持っている人、自分にないものを持っている人、自分より運が強い人、そして何より一緒にいて気持ちがよくなる人に囲まれるべきです。

 だからこそ、自分の気分が下がり、自分が学ぶべきものがないような人と付き合う時間は人生の大損失です。そういう人とかかわるくらいなら、睡眠時間を増やした方がいいくらいです。「相手に自分をわかってもらう」とか、「話せばわかる」とか「腹を割って付き合ってみる」とかほとんど無理だと思います。

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