「映画『銀魂』では監督・福田雄一の演出もあって、白目をむきながらガッツリ鼻をほじるなど、しっかりギャグキャラを落とし込めていました。その姿は彼女が持つ天性の可愛らしさが出ていましたね。これまで彼女の人気を支えていたオタクにはショックだったかもしれませんが……。『警視庁いきものがかり』で動物好きの警官を演じていますが、動物とたわむれる姿がまるで子供のようにかわいらしく演じていて、オタク以外の視聴者からもほほえましく見られているようです」
10月にも『銀魂』と同じく福田雄一が監督を務める映画『斉木楠雄のΨ難』に出演することが決まっている橋本。福田といえば今、俳優たちがもっとも作品に出たい監督で、小栗旬や山田孝之のほか、指原莉乃などアイドルまで幅広い世代と親交がある。その演出方法がまた奇抜で、役者がのびのびできる環境をつくるのがうまいという。
「舞台演出やバラエティー番組などを制作してきた福田さんは、稽古中ほとんど何も言わないんです。俳優たちが率先してあれこれ言いながら現場を作っていくので、役者の個性が際立つ作品になる。とにかくじっと見ていて、ほぼ放置状態なんですが、最後にバシッと一言だけいって、絶妙に現場を締めるので、結果的にものすごく雰囲気のいい作品ができあがる」(前出のドラマ制作スタッフ)
そんな福田の作品に立て続けに出演した上、テレビ東京のバラエティー番組『○○と新どうが』の企画でも2人は共演している。福田は同番組で橋本とデートしているかのように見える「彼女とデートなう。」という映像を制作し、話題となっている。こうして、彼女の多面的なかわいらしさを引き出すことで、顔だけじゃない橋本の魅力が開花しつつあるのかもしれない。
「視聴率自体は苦戦していますが、これから若い女性や子どもたちの間で人気になっていくでしょう。ドラマでは動物もたくさんでてくるし、ここから思い切って、もっと子供向けに振り切ったほうが視聴率が伸びそうです。20歳前くらいのアイドルが一時的にふくよかになるのは、よくあることですから、そのうちまた元のようにスッキリすると思いますよ」(同)
アイドルから、女優として脱皮を図れるか期待したいところだ。(ライター・黒崎さとし)