「きのう、同僚がインフルエンザで会社を休んだ。『納期までに仕事が終わらないので残業してほしい』と上司に言われ、2時間ほど残業した。それで夜8時まで開いている<新宿のデパートにある食料品売り場>で晩ご飯を買って帰った。<一人で外食をするのも味気ないし、その日は見たいテレビドラマがあったのだ。残業するとは思わなかったので、録画予約をしていなかった。大好物の特選シューマイ弁当と5種類の野菜サラダが、閉店間際だったので100円引き。なんだか得した気分だ>」
こんな具合に5W1Hの中でも、「WHY」を中心に要素を加えていくと、話は膨らんでいく。「文章が書けない」と悩む多くの場合は、読む人が「なぜだろう」と思う部分をすっ飛ばしているからだ。そこのコツさえわかれば、誰が読んでも理解できる文章を書くことができる。
「3行しか書けない」のなら、「なぜ」「どうして」という読み手の疑問を先取りする形で書いていけばいい。そうすれば内容が具体的に膨らみ、自然に「3行」が10行、20行、30行、50行へと増えていくに違いない。