船越英一郎氏 (C)朝日新聞社
船越英一郎氏 (C)朝日新聞社
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 離婚調停の申し立てをした 夫・船越英一郎氏(56)を「バイアグラ男」と罵倒、2人の離婚劇の内幕を報じた週刊誌に対しても、必死の形相でYoutubeで反論した松居一代さん(60)。7日のブログでは「正々堂々と戦います」と高らかに宣言している。

「松居さんのいまの状態は、熟年離婚で本当によくありがちなんです」

 そう指摘するのは、これまで3万件以上の離婚に関わってきた夫婦問題研究家の岡野あつこさんだ。

 例えば、別居状態からしばらく経って寂しさが少し癒えてきたころ、相手に戻ってきてほしくて反省してやり直そうとしているとき、十分な話し合いができていないまま、弁護士を通して離婚調停などの連絡があったときなどは、そうなりがちだという。つまり、松居さんは典型的なケースなのだ。

「離婚を突きつけられた方は、これで離婚したらどうなるんだろう? お金は取れるの? 家は? 仕事は?と、頭の中で先にシュミレーションをしてしまい、不安で不安で仕方ない状態になってしまいます。特に松居さんの場合は、頑張ってきたという自負が強く、このまま相手の言い分通りに事が運ぶのは許せないという捨て身の行動だったのだと思います。正攻法ではないけれど、自分で何か風を起こして相手の言い分をひっくり返してやろうとしたのではないでしょうか」(岡野さん)

 通常は離婚を望む人に対して、その目的はお金なのか、相手へのリベンジなのか、焦点を絞るように勧めるという。

「松居さんは両方を取ろうとしたのでしょう。離婚調停とか裁判が始まれば、今後はそれに関することは公の場で話さないようになどの取り決めも交わされたりしています。その前に言いたいことを言ってしまいたかったのかもしれません。夫婦間の名誉毀損による損害賠償金の額など、おそらく松居さんの資産からすると大したことないはずです。それに離婚で辛く悲しい思いをした人たちの中には、松居さんのようにぶっちゃけてしまいたいと考える人は実は少なくないんです」

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