ジョニー・デップ演じる海賊キャプテン・ジャック・スパロウが繰り広げる映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ。2003年に1作目が公開されて以来、世界中を巻き込む人気映画として大ヒットとなった。その最新作であり、5作目にあたる『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』が7月1日、封切となる。
過去において、このシリーズでキーラ・ナイトレイやペネロペ・クルスなどの女優が大活躍し知名度をあげた。新作のヒロインに抜擢されたのが、カヤ・スコデラリオだ。イギリス人を父に、ブラジル人を母に持ちロンドン郊外で育った25歳。今最も注目されている若手女優だ。
――『パイレーツ・オブ・カリビアン』のニュー・フェイスとして本作に加わった感想を教えて下さい。
すごく興奮したわ。子供の頃から『パイレーツ~』シリーズを見て育ったから。1本目が公開されたときまだ12歳だったの。初めて映画館でみて、特殊効果の映像に圧倒されたことを覚えている。あの世界が凄く好きになって没頭したわ。勿論シリーズ全作を見ているの。こんな有名なシリーズ作のあのお馴染みのキャストの仲間入りができると思うと感激もひとしおなの。撮影でオーストラリアにも行けて……。とにかく大感激!!
――過去のシリーズはすべてご覧になったのでしょうか。何か思い出があれば教えて下さい。
1本目が特に好きなの。はじめてジャック・スパロウの世界に触れた1本でいまだに映画史に残る名作だと思う。特殊効果が特にすごいと思う。今見ても目を奪うすばらしさだと思うのよ。オスカーにノミネートされたのも理解できる。今見てもとてもリアルだから。
――そのジャック・スパロウを演じるジョニー・デップと、今回の共演はいかがでしたか?
最初はすごくドキドキした。というのも子供の頃から映画のスクリーンで見てきた俳優だし、先輩として大変尊敬しているばかりでなく、ジョニーが主演した"ブロウ"という映画は私の一番好きな映画なの。だから彼との共演には緊張した。にもかかわらず、初日からジョニーは凄く普通に私に接してくれて、話していてもウイット溢れる面白い人で、仕事に献身的な人だと思った。またジャック・スパロウを演じるのを心から楽しんでいる様子だった。そんな俳優の仕事ぶりをみるのは勉強になったわ。見ていると彼が楽しみながら演技しているのが分かったの。
――彼とは親しくなる機会がありましたか?
勿論、6ヵ月も一緒に撮影したから、キャストやスタッフ全員と仲良くなった。それは長い間みんなと一緒だったから家族みたいな仲になったの。だから撮影が終了した時には、さよならを言うのが寂しかったほどよ。ジョニーとの会話は、音楽の話が多かったわ。ジョニーは大のロックファンでしょ。ブルースについての話とか、また撮影についてのこととかもした。また彼は脚本の内容にもかかわっていたので、シーンをどう撮るかについての話し合いも多かったわ。どうやったらそのシーンを最高にできるか。その話し合いは有意義だった。