――本作に出演することになった経緯を教えてください。何度もオーディションを受けたのですか?
3、4年前に『パイレーツ~』の新作が制作されるという話を耳にしたの。脚本も完成していない、早い段階でのことよ。脚本が完成したのは2年ほど前で、その時を待ってオーディションをうけた。ロサンゼルスに行って監督に会った。そのあと共演シーンの多いブレントンに会って、二人の相性をみるために一緒に脚本を読んだりしてオーディションを受けた。二人の相性は大事だったの。それが上手くいって役が決まったわけ。
――あなたの演じるカリーナは天文学者だということですが、演じることで何か難しかった点はありましたか?
可能な限り現実的に演じたかったからいろいろと準備した。自分が台詞で言っていることを理解したかったから、天文学や数学について読んだ。でも学ぶべきことはあまりに多かったので、限られた時間で学べることに限度はあったけれど(笑い)。脚本家と話をして、彼がいろいろと詳しく説明もしてくれた。だから彼女のやっていることは大体把握できた。個人的に昔から宇宙や惑星や科学などには興味があったの。この分野をリサーチできてすごく面白かったの。
――『パイレーツ~』シリーズの見どころといえば、驚きのアクション・シーンですが、アクション・シーンをやった感想は?
いろいろやったわ。海で泳ぐシーンをはじめ、アクション・シーンはかなりあった。すごく疲れる撮影だったけれど、参加できてやりがいがあった。楽しみにしていたのは、剣を使った戦いシーンだったけれど、それはなかったの。次回あるといいな。これまでアクション映画をやったことはあるものの、今回ほど大掛かりなではなかったわ。
――スポーツは得意ですか?お転婆なほうですか?
得意じゃないの。お転婆だけれど、レイジーなお転婆なの(笑い)。子供の頃はかなりスポーツをやったけれど、最近はあまりやっていない。スポーツを覚えるのは好きだから、今回もトレーニングには打ち込めた。でもジムは好きではないわ。
――これまで『パイレーツ~』にはキーラ・ナイトレイとペネロペ・クルスという人気女性ヒロインが登場しましたが、先輩を参考にしましたか?
自分なりのヒロインを創り出したかった。それぞれの女性ヒロインが、自分なりのスピリットを持つべきだと思うから。二人の作り出したキャラクターは素晴らしかったと思う。でもカリーナはこれまでの女性ヒロインとはかなり異なる存在だから、私は全く新しいキャラを創り出すことが大切だと思ったの。彼女は個性的だと思うし、スピリットの点でその個性を強調できればと思った。
――日本に行く機会があったらやってみたいことはありますか?
いろんなことを体験してみたい、できればじっくり時間をかけて滞在してみたい。今のところ具体的にあげられる事といったら寿司が食べたいわ。和食をたくさん食べてみたいわ。
(文/高野裕子)