政府は今年2月に開始した「プレミアムフライデー」にくわえ、新たに「キッズウィーク」の導入を検討中だ。働きすぎの日本社会を変えようと試行錯誤が続いているが、忙しい芸能人はどうなのか。カンニング竹山さんの意識を変えたのは、あの大物芸能人の言葉だったという。
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今年2月ごろですかね。堺正章さんと一緒にお仕事させてもらったときに、収録前のセット裏で、急に聞かれました。
「竹山くん、いま忙しいでしょう。気持ちも身体も疲れているでしょう」って。
ドキッとしました。仕事があって嬉しいけど、無くなったら生活できなくなるし怖いな。テレビの仕事で食っていけるようになって幸せなのに、ストレスばかり溜まってイライラするし……って、堺さんが僕の気持ちをどんどん言い当てていくんですよ。そんなとき、どうすればいいか。堺さんがビシッと言ってくれたんです。
「遊ぶんだよ」って。
僕が「飲みに行ったりして、遊んでますよ」って話したら、「そうじゃない」と。同じ業界じゃない人たちの中に入って遊ぶんだ、って。ご自身の経験から、40代中盤はそういう時期だと教えてくれたんですよね。40代のころの堺さんは僕なんかよりずっと忙しかったと思うんですけど。
それまでは急に休みができたら、前の日は遅くまで飲んで、寝て過ごしたりしてたんです。でも、堺さんの言葉を聞いてからは飲まずに帰って休みの日は早起きして車でドライブしたり、知らない人の集まりに出かけたりしてます。
僕はアメリカンフットボールのグリーンベイ・パッカーズっていうチームが好きなので、ファンのオフ会にも行きました。40何人集まっていたかな。年齢も仕事もいろいろ。でもグリーンベイ・パッカーズが好きだという共通点があって、非常に面白かった。
一般の社会人にとっても、職場では責任ある立場になっているだろうし、プライベートでは家庭があって子どもがいるかもしれない。ああ、46才って生き方とか人生をもっと考えなきゃいけない時期なんだなーと思いましたね。