NHKの連続テレビ小説「カーネーション」では長崎県出身の紳士服職人を好演し、高評価を受けた。最近では映画「へルタースケルター」で主演の沢尻エリカと濃厚なラブシーンを演じて話題となった。綾野剛の役者としての顔は多様だ。だが、それも綾野は通過点の一つとしか考えていないという。

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「役者として充実感を感じたことは一度もない。評価には感謝していますが、それが自分の功績や満足感につながることはない。ただ、役者という仕事にますます貪欲になるだけです」

 その原点は、21歳の時に初出演したドラマ「仮面ライダー555(ファイズ)」にある。当時、本気で役者を目指していなかった綾野は、撮影初日に一つのシーンで20回以上もNGを出した。

「毛も生えてないような素人が突然現れたんですから、当然ですよね。でも、監督は本気で撮影をしてくれました。ようやくOKをもらえて、前室に戻っているときにふと『役者をやろう』と決心しました」

 役者としての次のステージは舞台。8月22日から始まる「ロック☆オペラ サイケデリック・ペイン」で、舞台役者として板に立つ。

「役者として作品にかかわることは"狂いにいく"ようなこと。ただ、それは一人じゃないからできる。作品を作り上げようとするみんなの眼差しがあるから、僕が自己満足しているヒマはないんです」

※週刊朝日 2012年8月31日号

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