東出昌大(c)朝日新聞社
東出昌大(c)朝日新聞社
この記事の写真をすべて見る

 女優の波瑠が主演する連続ドラマ「あなたのことはそれほど」(TBS系)の第4話が5月9日に放送された。視聴者の間では、波瑠演じる主人公・渡辺美都(みつ)の夫・涼太を演じる東出昌大の“怪演”に対して、戦慄が走っている。

 ドラマは「FEEL YOUNG」(祥伝社)に連載中のいくえみ綾の漫画が原作。“2番目に好きな人”・涼太(東出)と結婚した主人公・美都(波瑠)は、ずっと思い続けていた中学時代の同級生・有島(鈴木伸之)と偶然再会し、一線を越えてしまう。だが、有島も既婚者で、妻・麗華(仲里依紗)との間に子供が生まれたばかりだった……というのがこれまでのストーリーだった。

 第4話では、有島と逢瀬を重ねていた美都だったが、出産を終えた麗華が里帰りから帰ってくることから「会う機会が減る」と有島から告げられる。美都は食い下がるも、有島から「趣味を持て」と言われ、陶芸教室に通い始めるが、そこで偶然にも、その教室の元生徒である麗華と出会ってしまい、美都の心に嫉妬心が芽生え始める。

 一方、涼太は、美都の不倫に気づき始めてはいたが、近づいている美都の誕生日と結婚記念日のためにレストランでの食事を計画。さらに、“特別なプレゼント”を用意しようとするが……という展開だった。

 今回、注目されたシーンのひとつが、東出演じる涼太が“特別なプレゼント”を美都に告げる、ラストシーンだった。ドラマ終盤、レストランで涼太は美都の携帯を隠れて見ていたこと、有島の存在に気づいていたこと、そして有島の携帯番号を涼太自身の携帯に登録したことを次々と“告白”した。

「(有島の番号に)電話したら、どんな人間が出てくるんだろう? 僕は確かめることができる。でも、かけない。聞いたら、知ったら、僕は自分がどうなのか……怖い」と淡々と話す涼太。「そ、そうだよね、怒るよね、普通……」と動揺する美都に、涼太は「みっちゃん、僕はこの先どうあろうと、今の君がどうあろうと、ずっと君を愛する。大丈夫なんだ。ずっと変わらず君を愛することができるよ」とゆっくりと語り掛け、さらに「誓うよ。これが僕のプレゼントです」と、目が笑っていない笑顔で語り掛ける……というラストシーンだった。

 ドラマはこの後、美都の「私の夫は……全然普通なんかじゃなかった」というモノローグで締めくくられている。

次のページ