人気グループ「嵐」の相葉雅紀(34)が主演するドラマ「貴族探偵」の第2話が4月24日に放送され、平均視聴率が8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが25日、わかった。初回の平均視聴率(17日放送)は11.8%で、3.5ポイントのダウンとなった。
ドラマは麻耶雄嵩の本格推理小説「貴族探偵」と続編の「貴族探偵対女探偵」が原作。女性探偵・高徳愛香(武井咲)が遭遇する事件現場に、謎の紳士・貴族探偵(相葉)が召し使いらとともに現れ、互いに推理を繰り広げる。貴族探偵の運転手・佐藤役で滝藤賢一、メイドの田中役で中山美穂などが出演している。
第2話は、ミステリー作家の殺人事件現場に愛香と貴族探偵が出くわすという展開だった。今回、話題になった場面のひとつが、貴族探偵が、殺害された作家の作品を映画で見たがつまらなかった、といったことをつぶやくシーン。「ドラマや映画は原作よりつまらなくなるのが相場というものだからな」と話す貴族探偵に対し、「僭越ながら、最近では『逃げ恥』の評価は高かったようで……」とメイドの田中が言いかける、という場面だ。
このセリフにネット上では「貴族探偵で最近では逃げ恥がブレークした話が出た!放送局が違うのにどうしたフジテレビ!?」「貴族探偵で逃げ恥ワードが……。おそるべし逃げ恥ブーム」といった声が相次いだ。「逃げ恥」ファンとみられる視聴者が敏感に反応しているようだった。また、「貴族探偵」も小説が原作であるため、「『ドラマや映画は、原作よりもつまらなくできている』と語る、小説が原作のドラマ」といった突っ込みも見られた。
さらに、事件の容疑者たちのアリバイをまとめたボードを田中が見せるシーン。ワイドショーのようによくまとめられたボードに、生瀬勝久演じる刑事・鼻形が「まるで『ミヤネ屋』やね。あ、『グッディ!』もがんばってますけどね」とリアクションする場面も……。日本テレビ系の「情報ライブ ミヤネ屋」、さらに、その裏番組にあたるフジテレビ系の「直撃LIVE グッディ!」まで登場したシーンには、「他局の番組名を普通に言う月9って(笑)」「ミヤネ屋のくだり最高に笑った」といった多くのリアクションがあった。
一時はツイッターのトレンドに「貴族探偵ではなくミヤネ屋が上がっている」といった声も出るなど、ドラマの内容もさることながら、局の垣根を越えたセリフもかなり注目された放送回だった。(ライター・朝比奈ゆう)