代表メンバーの選出について説明するハリルホジッチ監督(c)朝日新聞社
代表メンバーの選出について説明するハリルホジッチ監督(c)朝日新聞社
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 2018ロシアW杯アジア最終予選は3月23日に再開され、日本は同日に敵地でUAEと対戦し、28日にはホームでタイと対戦する。その2試合に臨む日本代表25名のメンバーが16日に発表された。

 まず、そのメンバーは以下の通り。
【GK】西川周作(浦和)、川島永嗣(メス/フランス)、林彰洋(FC東京)
【DF】酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)、長友佑都(インテル/イタリア)、槙野智章(浦和)、吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)、森重真人(FC東京)、植田直通(鹿島)、昌子源(鹿島)
【MF】長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)、山口蛍(C大阪)、今野泰幸(G大阪)、香川真司(ドルトムント/ドイツ)、清武弘嗣(C大阪)、高萩洋次郎(FC東京)、倉田秋(G大阪)
【FW】本田圭佑(ミラン/イタリア)、浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)、原口元気(ヘルタ/ドイツ)、宇佐美貴史(アウクスブルク/ドイツ)、大迫勇也(ケルン/ドイツ)、岡崎慎司(レスター/イングランド)、久保裕也(ヘント/ベルギー)

 会見では、ハリルホジッチ監督が出場機会を失っている本田や長友を招集した理由と、新たに34歳のベテラン今野や2013年7月の東アジア杯以来の招集となる高萩などを選んだ理由を説明した。本田については「試合に出ていなくても今のチームに本田は必要。この代表は彼の存在を必要としている。試合に出るかどうか、何分間プレーするか分からないが、代表には必要な存在」と話し、信頼の高さを強調した。

 川島については、所属するメスで「リザーブチームでプレーしている」と現状を認識しながらも、チームのまとめ役と、直接コミュニケーションできるため、選手全員の“代弁者”として常に招集してきた。同じように本田も、ミランで出番はなくても日本の“シンボル”として高く評価している。

 長友に関しても、インテルという強豪チームでポジション争いをしながら長年貢献してきたことと、厳しい自己管理や明るい性格を買っているのだろう。そしてブンデスリーガで日本人プロ第1号である奥寺康彦氏の出場記録を更新した、長谷部のキャプテンシーに対してはリスペクトを隠さない。ロシアW杯に向けて、この3人は「欠かすことのできないピース」と言える。

 そして注目は、今回新たに招集された3人、今野と倉田、高萩である。ハリルホジッチ監督は3選手の特長と招集した理由を紹介しつつ、「去年はJリーグの若手を選んだ」と前置きした上で、「大島(僚太/川崎F)、井手口(陽介/G大阪)、小林(祐希/ヘーレンフェーン)、柴崎(岳/テネリフェ)ではなく、高萩と倉田の経験値の高い選手を選んだ」と明言した。

 この言葉を聞いて、ハリルホジッチ監督はW杯最終予選の突破を確信し(監督なら当たり前だが)、チーム作りの最終段階へと移行しつつあることを感じた。

 話は2014年に遡る。

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