「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」「宇宙海賊キャプテンハーロック」……松本零士の作品に登場したキャラクターや乗り物が浮世絵となってよみがえった。浮世絵は全6000枚が生産予定で、3月7日からインターネットサイトで予約受付を開始する。
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松本零士が描いた原画をもとに、クリエイター集団「ひろた組」が浮世絵へとアレンジ。木版画制作は「竹笹堂」が携わり、彫師の野島一生が彫った版画に、摺師の竹中健司が一色一色ごと手刷りで紙に色づけていく。彩られていくその紙も、人間国宝・九代目岩野市兵衛がすいた越前和紙というこだわりぶりだ。全6作品が生み出され、各作品の題字は、タレントで書道家の涼風花が筆を執った。
浮世絵は各作品につき1000枚が刷られる予定で、ひとつひとつにシリアルナンバーが付く。100枚に1枚は、松本零士の直筆サインが入る。予約生産という形をとり、予約受け付けしてから発送まで3ヶ月ほどかかる。価格は9万5000円(税別)から。
また、5月から東京都中央区の三越銀座店8階にある免税店「Japan Duty Free GINZA」でも展示される。店先での購入も可能だが、免税店という性質上、受け取りが羽田空港か成田空港の市中免税店引渡しカウンターとなる。そのため、店頭購入できるのは日本国外に出国予定の日本人・外国人に限られる。
3月7日に東京都墨田区の北斎美術館で開かれた会見で、松本零士は自身の絵が浮世絵となったことについて、その思いを次のように語った。
「子供の時から絵が好きで、浮世絵も真似ていっぱい描いたこともあった。北斎漫画も全部持っており、北斎は偉大な先輩の一つ。木版でここまで再現していただけるのは夢のような話。小さい時からこういう絵に憧れており、涙が出るほど嬉しい」
(ライター・河嶌太郎)