
来季の年俸を決める契約更改が、徐々に本格化してきた。今季を振り返り、給料以上のコストパフォーマンスを見せた選手、高給に見合わなかった選手を挙げる。
まずは投手から。各自の勝利数、ホールド数、セーブ数のうち、最も多かった数で年俸を割った。最も低い数値を出した、高コストパフォーマンスで1位は、小川龍也(中日)となった。今季は44試合に登板し、プロ初勝利を挙げるなど1勝1敗9ホールド、防御率2.27。2009年ドラフト2位の左腕は、昨年まで6年間通算でわずか12試合の登板。年俸は480万円だった。480÷9で1ホールドあたりの単価は53万円となった。
2位は育成から支配下登録に戻った平井諒(ヤクルト)だ。小川と同じく7年目。今季は年俸500万円で33試合に登板、1勝1敗7ホールド。1ホールドあたり71万円となった。右肩痛が癒え、以前から買われていた素質が開花した。3位は3年目の二木康太(ロッテ)で、年俸540万円でパ・リーグ20位タイの7勝を挙げた。1勝あたり77万円。4位は田中健二朗、5位は須田幸太とDeNAの中継ぎコンビが続いた。僅差の6位に830万円で10勝を挙げた高梨裕稔(日本ハム)。
勝ち星の単価のみにすると、1位が77万円の二木、2位が83万円の高梨、3位には160万円(1600万円で10勝)の岩貞祐太(阪神)がランクインする。
逆に、低コストパフォーマンス投手だが、勝利、ホールド、セーブとも0で最高年俸は4億円の松坂大輔(ソフトバンク)。1億4000万円のバンヘッケン(西武)、1億2500万円の三浦大輔(DeNA)と続く。1勝以上では、今季2勝の攝津正(ソフトバンク)が、1勝あたりの単価は2億円となった。