規定打席不足ながら打率.322をマークして22本塁打を放った大谷翔平。=杉本康弘撮影 (c)朝日新聞社
規定打席不足ながら打率.322をマークして22本塁打を放った大谷翔平。=杉本康弘撮影 (c)朝日新聞社
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 日本ハムが最大11.5ゲーム差をひっくり返しての逆転優勝を決めたパ・リーグ。今月28日のプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2016」を前に、セ・リーグ同様に、今季の成績と印象度をもとにdot.編集部がベストナインを予想してみた。

■投手
石川歩(ロッテ
■捕手
大野奨太(日本ハム)
■一塁手
内川聖一(ソフトバンク
■二塁手
浅村栄斗(西武
■遊撃手
中島卓也(日本ハム)
■三塁手
B. レアード(日本ハム)
■外野手
角中勝也(ロッテ)
糸井嘉男(オリックス
西川遥輝(日本ハム)
■指名打者(DH)
大谷翔平(日本ハム)

■投手
石川歩(ロッテ)
 切れ味抜群のシンカーと高い制球力を武器に14勝(5敗)を挙げ、防御率2.16で自身新人王以来のタイトルとなる最優秀防御率投手に輝いて不動の地位を確立した。多士済々のそろうパ・リーグ投手陣だが、その中で最も“ベスト”なシーズンを過ごしたのはこの男だろう。

■捕手
大野奨太(日本ハム)
 ケガに苦しんだ前年の悔しさをバネに、選手会長兼主将としてチームの先頭に立ち、扇の要、ゲームの司令塔として奇跡の逆転優勝からの日本一を支えた。シーズン終了後に行われた侍ジャパンの強化試合でも存在感を発揮した。

■一塁手
内川聖一(ソフトバンク)
 4番として141試合に出場。最後は悔しさを味わったが、打率.304、18本塁打、106打点の活躍は評価に値する。持ち前のミート力、打撃技術の高さ、そして勝負強さは健在。今年8月で34歳を迎えて衰えも懸念された中、改めて能力を見せつけた。

■二塁手
浅村栄斗(西武)
 チーム自体は低迷が続いたが、その中で打率.309、24本塁打、82打点の好成績を残した。40二塁打はリーグ最多。打点王に輝くなどブレークした2013年から2年間はケガと不振で伸び悩んだが、今季の復活で再びその存在感を内外に印象づけた。

■遊撃手
中島卓也(日本ハム)
 全143試合に遊撃手として出場し、軽快なグラブさばきと正確なスローイングでアウトを重ねるとともに、際どいコースの球をしつこいぐらいにファウルで粘る“カット打法”でチームの勝利に貢献した。盗塁数23も加味して“ベスト”なショートだ。

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