韓国戦での反省を生かし、カメルーン戦の序盤にはミドルの荒木絵里香や島村春世の攻撃を積極的に使う姿勢を見せていた宮下だが、第2セットの序盤、相手にブロックポイントを献上する場面が増え、流れを変えるための選手交代だったが、それまでの試合展開を見ていた田代が冷静にゲームメイク。相手のブロッカーを引き付け、ミドル、サイドにトスを振り分け、攻撃を分散させる。
余裕の出て来たスパイカー陣が多彩な攻撃を仕掛け、田代も積極的にさまざまな攻撃を使うことでリズムが生まれ、劣勢を跳ね除ける。さらに途中出場の迫田さおりがサーブで流れを引き寄せ、中盤、終盤に連続得点を挙げた日本が25-15と大差をつけて第2セットも連取した。
まずは大会初勝利、さらには次のブラジル戦に向けて勢いづかせるためにも、何としてもストレートで勝利したい日本は、第3セットも田代のトスから、同じく途中出場の山口舞、荒木のミドルに加え、サイド陣が奮闘し、得点を量産。苦しい場面では、またも迫田がサーブで得点し、中盤、終盤に連続得点した日本は、最後は長岡のスパイクで25-17、3-0のストレートで勝利し、リオ五輪で待望の1勝目を挙げた。