
アメリカを舞台に6月4日から始まる南米選手権「コパ・アメリカ」は、サッカー界最古の国際大会。第1回大会が行なわれたのは1916年、つまり今大会で百周年を迎える。そのことを記念して、今大会は史上初めて南米以外での開催となった。
コパ・アメリカは独特の魅力に満ちている。そのひとつがクオリティの高さだ。
南米ではワールドカップ優勝を経験したブラジル、アルゼンチン、ウルグアイのビッグ3が伝統的に強く、それぞれ8回、14回、15回と過去44回中37回の優勝を占める。
だが、ビッグ3だけが強いわけではない。
チリで行なわれた前回大会では、開催国がアルゼンチンとの決勝を制して初優勝を飾った。
またグループリーグでは、パラグアイがアルゼンチンと2対2の激闘を繰り広げた。ワールドカップ予選最下位の国が、本大会の準優勝国に肉薄する。それは南米のレベルの高さを如実に物語るゲームだった。