政治資金の公私混同疑惑が浮上している東京都の舛添要一知事が5月27日、東京都庁で定例会見を行った。前回、20日に行われた会見では、「第三者の公正な目で調査してもらう」という言葉を盾に、あらゆる質問をかわし続けた舛添知事。25日には「第三者」である弁護士2名を選任したことを発表したが、当の弁護士の氏名は明かさなかった。調査期間さえも明らかにされておらず、知事の言う「公正な目での調査」はあらゆることが謎に包まれたままだ。
今回の会見に関しても、2日前に弁護士を選定したばかりという状況から、「現在、調査中」でかわされるのでは、との声が上がっていたが、その予想は“的中”した。
会見場に入った瞬間、フラッシュの嵐を浴びた舛添知事は、今回もまず「多くの人にご迷惑をかけていることに改めて深くおわびします」と謝罪。しかしながら、疑惑や調査状況について質問が飛ぶと「弁護士の方に全力で調査してもらっている」「1日も早く結果を公表できるよう、お願いしている」という旨の回答を繰り返すばかりだった。
ただ、これまでの釈明会見とは違ったのは、今回は舛添知事自身の意思が垣間見える部分があった点だ。
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