小沢陣営と12日に統一会派を組んだのは、内山晃氏(58)が代表を務める「新党きづな」。一方で、小沢新党と微妙な距離感を保っているのが、鈴木宗男氏(64)が率いる新党大地・真民主だ。今後、どう付き合うのか。鈴木代表が語った。

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 6月に小沢さんと会って選挙の話をし、「北海道は頼む」と言われました。「俺は俺で束ねる。愛知県の大村秀章知事(52)や名古屋の河村たかし市長(63)とも連携しよう。大阪の橋下市長ともまた相談したいもんだ」と話してましたね。さらに「この選挙区にはこれを出したほうがいいんじゃないか」と具体的な選挙区名を挙げて協力の話があり、「おいおい相談しましょう」と申し上げました。

 連携できるところは連携すればいいけど、統一会派を組む必要はまだない。きづなと違い、うちは7年前に地域政党として誕生し、北方領土問題やアイヌ民族の権利確立などを旗印にしてきましたから。

 7月3日に小沢さんと会談したとき、「まだ新党もできていないし、理念や綱領もない。(いま組むと)国民から野合と言われる」と申し上げたら、「あなたのほうに理がある。何かにつけて相談してやっていこう」と言われました。官邸サイドは、私が小沢さんと統一会派を組むのではと思っていたようですが、「新党大地は独自路線でやって参ります」と伝えてあります。

 提出しても通らない内閣不信任案はただの嫌がらせだし、通って選挙になっても自民・公明は勝てない。「自分たちの身も削らずによく増税に賛成したね」と必ず言われる。国民は甘くありません。野田首相は、衆議院の任期満了まで解散を引っ張ると思いますよ。

※週刊朝日 2012年7月27日号