「ママの彼氏のタナカさんとエグチさん、パパの彼女のユウコさん。コウタ君……小学5年でタナカさんの息子さん。私とは姉弟みたいなもんやねん。仲良くしてるわ!」
こう屈託無く話すのは高校1年のミナちゃんだ。今月のある金曜日夜、彼女が暮らす兵庫県芦屋市の一軒家でパーティーが行われていた。この日は彼女の母で専業主婦のアヤコさん(43)の誕生会だという。その席に彼女の両親の“恋人”がお祝いに駆け付け、その子どもまで同席していた。。
アヤコさんの夫で会社経営者のリョウスケさん(49)が語る。
「若い頃、妻も私も正直モテました。真剣に好意を寄せて下さる方をお断りするのは辛いね……と、交際中、よくふたりの話題に出たものです。そのうえで、人間とはわがままなところがある。日常接するパートナーとは違った愛をもらいたい、与えたいこともあるという話も出ました。それを認め合うという訳です。交際相手の人数分、愛が増えます。幸せですよ」
放し飼い婚を実践するにあたって、リョウスケさん・アヤコさん夫婦は、3つの条件を設けている。
・交際相手は互いにきちんと紹介しあう
・紹介していない、報告していない相手との交際は認めない。離婚原因となる
・交際相手とのセックスではコンドームを必ず着ける