小ロットずつ焼き上げられるパン
小ロットずつ焼き上げられるパン
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ベーカリーのオーナー櫻木さん(左)
ベーカリーのオーナー櫻木さん(左)

 通勤電車に揺られながら会社と自宅を往復する毎日。自分もいつかは独立・起業し、経営者として成功できたら──。混み合う車内で、そんなセカンドライフを描きながら妄想に浸った経験は、ビジネスパーソンなら誰でもあるだろう。しかし、現実は厳しい。

 景気は回復傾向にあると言われているが、中小企業の業況は前年同期に比べて32.1%が悪化しているとされており、来期についても28.5%が悪化の見通しにあるという(中小企業庁・中小企業基盤整備機構「中小企業景況調査」2015年7月~9月期実績、同10月~12月期見通し)。

 さらに、これまでとはまったく違うビジネスを目指す場合に、独立・起業のためのスキルをどうやって身につけたらよいのかも分からない。例えば、街のベーカリーを開業しようと考えた場合、短くても数年、一般的には5年から10年は修行を積んで、厳しい師弟関係の中で製パン知識を体得してからでなければ、独立など口に出せないとも言われている。

 こうしたなか、わずか5日間の研修で、独自の製パン技術から接客、経営が学べ、独立・開業だけでなく開業後まで一貫して支援してくれるのが「リエゾンプロジェクト」だ。

「セカンドライフとしてベーカリーをはじめたいという方を対象に、座学、製パン、ロールプレイ形式による販売研修までを5日間の研修で行います。店舗探しや機材の斡旋もサポートし、初期投資を抑えながら短期間で開業できるのが大きな特長です」(株式会社おかやま工房 河上祐隆氏)

「リエゾンプロジェクト」は、岡山県内に3店の直営実店舗を構え、インドネシア・バリ等にベーカリー&カフェレストランを運営している株式会社おかやま工房の開業支援事業だ。

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