キッチンスギモトの「肉満開弁当」
キッチンスギモトの「肉満開弁当」
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美濃吉が販売する「お花見弁当4段重」
美濃吉が販売する「お花見弁当4段重」

 東京では桜の開花宣言も発表され、いよいよお花見シーズン本番へ。お花見で欠かせないのが、毎年、百貨店などが売り出す花見弁当。今年も、ついつい花より団子になってしまいそうな豪華な花見弁当がめじろ押しだ。

 普段よりいくらか豪華なものが多い花見弁当だが、なかでも今年際立っているのが、京懐石の老舗・美濃吉が販売する「お花見弁当4段重」。驚きなのはその価格で、税込み1万800円という高級品だ。気になる中身はというと、竹の子に菜の花、鰆といった旬の食材をふんだんに使った懐石料理が、13センチ四方のお重四段にたっぷり詰め込まれている。大きな海老や見た目にも華やかなちらし寿司など、おせち料理さながらの花見弁当となっている。開けた瞬間、思わず歓声が起こること必至だ。こちらは東武百貨店池袋本店で販売されており、予約限定(予約は受け渡し日の5日前まで)となっている。

 ちょっとオシャレなお花見がしたいなら、ホテルの花見弁当がオススメ。ペニンシュラホテルが提供する「お花見ピクニックセット」は、いわゆる「花見弁当」とは違った、セレブ感ただよう逸品だ。中身は春野菜のサラダに自家製クラブハウスサンド、フルーツ盛り合わせにイタリア伝統のソーセージ“モルタデッラ”…と、舌をかみそうなほどオシャレな内容。

 さらに特徴的なのは、これにスパークリングワインと、さらにはワイングラスまでもがセットになっているということ。といってもさすがにグラスはプラスチックだが、それでもお花見にグラスでワイン、というのは格式あるホテルならではの発想だ。こちらは2人分のセットで税込み6000円。

 一方で、ひとつの食材を徹底的に追求した花見弁当もある。肉の老舗・キッチンスギモトの「肉満開弁当」だ。こちら、もともと肉の卸売りから惣菜販売、レストラン展開まで行っている企業ということで、弁当も徹底して「肉」にこだわっている。

 21センチ四方のビッグサイズの弁当箱には、ぎっしり肉料理が詰め込まれているのだが、驚くべきはその内容。霜降りの松阪牛ステーキに黒毛和牛の焼き肉、尾張牛のすき焼きに、手ごねハンバーグ……と、茶色一色のこの弁当、ひとつひとつのクオリティーが非常に高いのだ。こちらも東武百貨店池袋本店で販売されており、お値段は税込み5994円で予約限定(予約は受け渡し日の3日前まで)。さらに各日10食限定と、かなりのプレミアム感がある。肉好きにはたまらないスペシャルな花見弁当、周囲からも注目を浴びることは間違いないだろう。

 きれいな桜を眺めながら、屋外で堂々と宴会ができるのはこの季節ならでは。1年に一度のイベント、豪勢な花見弁当があれば、より満喫できるのではないだろうか。

(ライター・横田泉)