10月24日、厚生労働省が公表した「平成24年人口動態統計(確定数)の概況」の結果をもとに東京都分を集計した「平成24年 東京都人口動態統計年報(確定数)」によると、昨年の東京都の離婚件数は25,329組で、前年より402組増加した。結婚件数を離婚件数で割って計算される「離婚率」でみてみると、1970年は9.3%でおよそ10組に1組が離婚しているのに対し,現在は3組に1組が離婚していることになるという。
結婚生活が続く夫婦と離婚してしまう夫婦に分かれてしまうのは、違う人間同士だから仕方がないことなのだろうか。その間に、何か違いはあるのだろうか。小説、エッセイや古典論、評伝など著書を多数持つ田辺聖子さんは著書『男と女は、ぼちぼち』で、夫婦関係について「本音では、『もうちょっとこうしてくれたら、何とかうまくいくのに』と思うこともあるでしょう。でも、自分の思い通りにはならなくても、思わざる点にええとこ見つけたりする。これは面白い仕組み。そういうのをひとつずつ重ねていけたら、その分、目が肥えて、自分も大きくなっていくから。それを自分で褒めてやる。『えらかった、えらかった』って」と、相手との違いを受け入れることで自分も成長できることを語っている。