象徴的なのは、アメリカの車を輸入する際の関税がゼロ! 一方で、生理中にも使える女性の下着を輸入するときは、7.8%の関税がかかる。キャデラックは必需品だけど、女の下着は贅沢品ですか。

 税金だけではない。生理中に使う女性の必需品であるナプキンも、基準がおかしい。真っ白でなくてはいけないなどの色の縛りもあり、肌にも環境にも優しい布ナプは、生理用品として認められない。女性の健康を守り、女性の声に応じてアップデートしていく発想がなく、というよりは、おっさん会社や団体の利権を守るためのものに見える。

 小さな会社を経営する私から見える、小さいけれど大きな歪み。生活の細部に、意味不明な「お肉券」がばらまかれているようだ。おっさんの国、お肉の国。もうこれ以上、変にしないよう、止めましょう。コロナも安倍も。

週刊朝日  2020年4月10日号

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