岡野:魔性の女と言われた葉月里緒奈さんは名言を放ちました。
山田:「奥さんがいたらだめですか」みたいなね。あの時も会見に行った男性リポーターたちがみんな骨抜きになって帰ってきたの。
岡野:キレイだろうね。
山田:そうそう。なんだよそれ、ていうぐらい何にも追及できずに帰ってきた。こんなふうに伝説の女性がいるわけですよ。ほめてますよ。
湯山:マルグリット・デュラスがブリジット・バルドーについて「世の妻としての女たちからその夫を奪い、ついには男たちを死に至る病に導いてしまう悪夢の女だ」と。葉月里緒奈はそんな感じ。いい男をとっかえひっかえして恋する女、あーっ、やってみたいもんだわ。
山田:今から?
岡野:ははは。
──話はつきませんが、最後に、不倫ピックの第1位をそれぞれ選んでください。
山田:五輪ということにもかけて池谷幸雄さん。実は最近まで彼が記者たちの前で不倫相手の名前を出して「愛しています」と叫んだことを忘れていたんです。もちろん二人とも大バッシングにあいますが、でもなんか、あの東出君の会見を見た後なだけに、池谷君、すごかったな、と。
岡野:小泉今日子。「仕事やファンが減っても構いません」とも受けとれる開き直り。あれだけやられると奥さんからすると何もできない。先手必勝パターン。見事でした。
湯山:やっぱ斉藤由貴。ベッキーによって殺された恋愛が、彼女でよみがえった。てなわけではないんですが、不倫に厳しい大衆も黙らざるを得ない、あの自己表現と存在感です。
──ありがとうございました。これにて東京不倫ピック2020閉幕します。また次回に。
(構成/本誌・大崎百紀、矢崎慶一)
※週刊朝日 2020年4月24日号より抜粋