現在、YouTubeでは、家で過ごす人々に向けた動画が人気です。運動不足を解消するために子供もできるストレッチや歌やダンス、ジムに行けない方々に向けた筋トレ動画、勉強をサポートするチャンネルや、料理やDIYやハンドメイドなどの動画も人気です。「#家で一緒にやってみよう #StayHome」というタグで検索すると、多くの動画が紹介されます。
このような発信が、今のYouTubeで求められている情報です。不安や焦りをあおるのではなく、限られた条件の中でいかに過ごすか、耐えるか、充実させるか、という内容の動画です。お金をかけずに家で楽しむ方法は炎上しないので、アイデアがある方は動画でも画像でもツイッターでもブログでも発信すると共感を得やすいのです。
一方で、自宅にいる人々に向けた動画でも、YouTubeで問題となっているケースもあります。例えば、絵本の読み聞かせの動画です。絵本の中身のページやイラストも全て掲載して読み上げるのは、著者やイラストを描いた方の著作権を侵害します。「家で過ごす親子のために」と善意で制作された可能性もありますが、悪意なき犯罪行為ともいえます。非常に厳密に取り締まる作品では、表紙が映り込んだだけで動画が削除されたケースもあります。
YouTuberなどのインフルエンサーや政治家や経営者など人前に立って活動する公人に限らず、非常時の態度は一生を左右するので、家族や身近な人を思いやった言動をすべきです。
周囲に感染をもたらしてしまった人に対するた大学生や、TV局のアナウンサーの方、院内感染を起こしてしまった方々などに対する度を超えた誹謗中傷や非難もあります。感染を引き起こした原因は、彼らの不用意や不注意や油断だったかもしれませんが、誰でも判断を間違えば同じ状況になる可能性があります。
世間がピリピリしていて余裕がない状態です。ちょっとしたことでも大きな波紋を呼ぶので、個人レベルで我慢と思いやりと用心深さを積み重ねる必要があります。身勝手な行動や配慮のない言葉は、家族からの信頼も失います。
一人一人の行動で未来が変わる瞬間を生きています。誰しも一生のうちで何かを我慢する時期は来ます。いつか未来にこの日々を思い返す日が来ます。
東日本大震災の際に、生きていることは当たり前ではないと痛感しました。とりあえず生き残ること、自分と家族の命を守る行動をとるべきです。
医療従事者の方々はもちろん、各業界で新型コロナに最前線で闘う全ての人々に感謝と敬意を込めて。