「視聴者は橋下氏が大阪で国政を動かしているように錯覚し、『将来の総理や』と洗脳されている」と在阪の民放記者は話す。
野田政権の消費増税法案に対して「いかにも霞が関が考えそうなことで、乗っかってはいけない。財源確保は消費税を上げなくてもできる」
と反発した橋下徹大阪市長。常に周囲に敵を作り、朝夕のぶら下がり会見に応じることで切れ目なくメディアに話題を提供する。この手法はまさに小泉純一郎元首相のそれだ。
橋下氏自身、記者団の前でこう語ったことがある。
「松井(一郎・大阪府知事)さんは小沢一郎役、僕は小泉純一郎役をやる」
小泉劇場ならぬ"橋下劇場"なのだ。
※週刊朝日 2012年5月25日号