個性派俳優・佐藤二朗さんが日々の生活や仕事で感じているジローイズムをお届けします。
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今、この原稿を書いているのは4/24(金)。
この日に、なんとも劇的な、ドラマチックなことが起こりました。近くの公園に3密を避けながら縄跳びをしに行く以外、ずーと家の中にいる僕に、僕史に燦然(さんぜん)と刻まれるであろう、エポックメイキングな大事件が起きたのです。
その日は朝8時に起きました。いつものように妻お手製の野菜スープを飲み、軽い運動を室内でしたあと、ふとエゴサーチをしてみました。すると、こんな文が。
「何を言っているか分からないと思うが、朝から佐藤二朗がウンチになって流れてくる番組を見ました」
ホントに何を言っているのか分からない。そんな番組はない。きっとない。「僕がウンチになって流れる」? そんなのはテレビで流す内容ではない。今、ウンチで「流れる」とテレビで「流す」を掛けてみた訳だがそんなことを言っている場合ではない。大体、妻子ある50男が、なぜにウンチにならねばならぬのか。
しかし、さらにこんな文が。
「佐藤二朗が、う〇ちとトイレットペーパーになって下水道流れてる(笑)。役者ってすごいなぁ」
すごくない。全然すごくない。すごいなんて思われたくないからウンチになって下水道流れたくない。「(笑)」もやめてほしい。笑い事ではない。あと、ウンチだけでなく、トイレットペーパーにも? 新たな情報キャッチ。キャッチとか言ってる場合ではない。なんだ? 一体何が起きてるんだ?
しかし佐藤二朗ウンチ説を唱えるツイートは枚挙にいとまがない。他にも、
「排泄物を演じる佐藤二朗氏」
演じたくない。演じられるものでもない。あと、「氏」つけるのやめて。この話題で氏つけるの、なんとなくやめて。
「佐藤二朗がウンコとして流れていくEテレ。素晴らしいセンス」
Eテレ?……Eテレ…そうか! あの番組か! 今朝が放送だったか!