5月8日、橋下徹大阪市長と民放の女性記者とのバトルが勃発し、メディアが沸いた。
 女性記者が「君が代起立条例」について質問したことに対し、橋下氏が、
「あまりに勉強不足」「自分でとんちんかんさ加減がわかってないの?」
 などと逆質問で応酬。そのやりとりが、なんと25分間続いた。さらに、大阪市はこの動画をユーチューブで公開した。すると、再生回数は100万回を超え、女性記者に対し、「反日」「しつこい」などと大バッシングが巻き起こった。
 記者が勉強不足だった面も否めないとしても、橋下氏があれほどまでに25分間もキレ続けた理由とは――。
 大阪市議の一人は言う。「この直前、橋下氏が率いる『維新の会』大阪市議団が提出しようとした『家庭教育支援条例(案)』に保護者の抗議が殺到し、白紙撤回に追い込まれた。この条例案は『発達障害は親の愛情不足が原因』などと断じたお粗末な中身で、橋下氏も赤っ恥をかいた。内心、イラ立っていたのではないか」

※週刊朝日 2012年5月25日号