天皇、皇后陛下の53回目の結婚記念日となった4月10日、皇居内の御所で身内だけの夕食会が行われた。この日は2月18日に心臓手術を受けて静養中だった天皇陛下の公務復帰がかなった日でもあった。
順調な回復の陰に、側近らの献身的支えがあったのは間違いない。ただ、その無理がたたったのか、宮内庁幹部らが次々と体の"異変"に見舞われていた。
3月下旬に、羽毛田信吾宮内庁長官がヘルペスで入院。同時期には河村武和式部官長が転倒して骨折するというハプニングがあった。両陛下の相談役の参与となった渡辺允(まこと)前侍従職御用掛は、この間、体調不良で2度も入院している。
別の宮内庁関係者が言う。
「幸い、羽毛田長官は数日で退院して今は元気ですが、陛下の健康問題に加えて女性宮家問題も政府での検討が続いている。ストレスも加わった過労でしょう。式部官長も、陛下の入院中に皇太子さまが国事行為の臨時代行を務めていた時期は何かと気苦労が多かったのではないでしょうか」
2012年4月27日号