4月12日午後、渡米する石原慎太郎・東京都知事(79)が成田空港で記者の質問に応じ、注目の「石原新党」について、
「一回仕切り直しする。白紙に戻す」
 と言い放った。
 石原氏は、この日から18日までワシントンを訪問。
「滞在中の講演で、結党宣言をするのではないか」との観測が広がり、産経新聞は朝刊1面で<石原新党来月末結成へ>と報じた。
 ところが、急転直下の「白紙宣言」。関係者の間では「引き金を引いたのは亀井問題」という見方で一致している。
 石原新党は、連立与党内で影響力が低下した盟友・亀井氏の"救済色"が強かった。しかし、先走って新党構想を外に向かってしゃべり続ける亀井氏に、石原氏は、
「私が主宰者なのに、当人が一言も言ってないことを周りがベラベラ。あきれ果てた」
 と不快感を示した。
「『もう構ってられない』と放り投げたんだろう」(自民党都連関係者)
 加えて、都議会の民主・自民の一部には、来夏の都議選前に石原氏を代表とした地域政党をつくる動きもあるというだけに、
「そちらに目がいっているのでは」(自民党の都選出国会議員)
 との声も出ている。

※週刊朝日

 2012年4月27日号