新型コロナが発生した後に、炎上が起こりやすいので有名人は失言に気をつけること、不正確な情報をシェアしないようにすること、と言う内容のコラムを書きました。影響力がある人は、発信内容に普段よりも気をつけなければならないのです。

 政治に限らず、宗教や野球など、争いの種となりうる話題はいくつもあります。個人的な意見を言うことは問題ではありません。「誰かを批判したり中傷すること」を避ければ、炎上を防げます。問題となるのは、誰かをおとしめる行為や発言です。

 さまざまな面で、納得いかないことや不満はあるかもしれません。しかし、有名人がそれをストレートに投げつけるのは悪手です。相手にも立場や事情があるからです。

 有名人だけではありません。少し前に、アルバイト先での非常識な行為や不衛生な行動をSNSにアップし、炎上する事態が何件かあったのは記憶に新しいです。実は、学生が政治的な発言や活動を過激にして、炎上したケースもあります。

 最近では、採用活動の際に人事の方が応募者のSNSをチェックすることも増えました。学生時代のSNSでの書き込み等もチェックされる可能性が高いです。学生時代、就職活動をしていた同期が人事の方に面接で「キミ、Facebookと印象が違うね」と言われて驚いていました。8年ほど前の出来事です。学生時代から、SNSの運用は気をつけなければなりません。

 学生や一般の方々が炎上するのも、YouTuberや有名人が炎上するのも、原理は同じです。多くの人の共感を得られない意見だったり、過激な発言や態度であったり、誰かをおとしめたり中傷する発信をすることが火種となります。

 炎上は避けなければなりません。学生や社会人であれば就職活動や転職活動に、有名人であれば芸能活動やスポンサーとの契約に響きます。現実に比べ、インターネット上は自由に発言できる場所という認識が強いためか、SNSや掲示板では現実では言わないような過激な発言をする人が多いです。

 YouTubeのコメント欄でも、暴言や誹謗中傷は日常茶飯事です。もし本人が目の前にいたら言わないであろう言葉が、コメントとして投稿されています。厳密に言えば、インターネット上の発信は匿名ではありません。必要があれば発信元は開示されるので、過激な発言をすると身元が特定され、慰謝料等の請求もできます。

 インターネット上の発信が、現実に影響を及ぼします。自分の書き込む内容や発信する内容が、誰かを傷つけたり人を不快な思いにさせることがないか、投稿する前に考える必要があります。

◆プロフィール
なーちゃん/二児のママ兼YouTuber。2014年にチャンネルを開設。長男・こうちゃんと出演する動画は子どもから親まで幅広い層から人気を集め、”ファミリー系YouTuber”としてカリスマ的存在に。登録者数は221万人(2020年5月時点)を誇る。

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