というか、いつも下ネタバリバリで「このワクチン、チンチンがワクワクします」とか言ってる小遊三師匠なんだけど、この日は「このワイシャツ、乳首が透けて見えるんだ。ワイシャツ物陳列罪」って、めっちゃ下ネタのキレが悪いのは、やっぱり奥さんとに見られているせい?

 全体的に画面の左半分、小遊三、好楽、林家木久扇師匠が自宅にいると、よりナチュラルにおじいちゃんでほほ笑ましい。後ろに映ってるカーテンの柄や、戸棚の上のこけしのせいかもしれないけれど。

 常々リモート中継って、画面が単調だなと思っていた。バストアップの顔ばかりで、テレビ電話の画面をただずっと見せられている感じ。でも「笑点」はけっこうアクティブでメリハリが利いていた。

 考えてみれば、落語家の皆さんはそもそも一人で座っている姿がデフォルト。座り姿でどう見せるかは、お手の物なのだ。

 今後どんどんリモート大喜利が進化していったら、いつか故桂歌丸師匠がAIになって、ちゃっかり参加してくれないだろうか。

週刊朝日  2020年6月12日号

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