
19歳のときドラマで鮮烈に登場。その後も進化を続ける一番の武器は「情熱」。岡田健史・21歳の初夏を切り取った。
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「大丈夫ですか?」
撮影中、そう言いながらモニターに映る写真の仕上がりをチェックする。
「(表紙やグラビアの)こういった撮影も映画やドラマも、僕一人の力では表現できない作品だと思うんです。今もそうですが、この“作品”には何を求められているんだろうということを、常に意識しています。やるからには全力を出したい。それが出せているか確認したくて」
高校時代は野球の名門校でキャッチャーをつとめた。自分の置かれた状況を冷静に把握するのは、そんなポジションで培われた部分もあったりするのだろうか。
「自分の役と相手の役を、ピッチャーとキャッチャーに置き換えて考えるとわかりやすくなることはあります。オーディションの時には、相手の考えていることは何だろうかと考えてのぞむことも多いですし、そういう意味では野球やっててよかったなと思いますね」